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ご主人様=ドSせんせい
第23章 浮気☆偽りの恋人
柊斗の唇が、私の唇から耳、首筋へと移動する。
「はぁっ…んっ。」
薄くて柔らかい柊斗の唇の感触が気持ちいい。
優しくキスを落とす柊斗の動きが急に止まり、不思議に思い瞳を開けると、私の首筋のある一点を柊斗は見つめていた。
「どうしたの…?」
私が聞くと
「これ、榊原先生が付けたの?」
と、私の首筋に指先を押し当てて柊斗が聞いてきた。
柊斗が聞いたその場所は、別れる前に先生が付けたキスマークの場所。
「さよならを言われる前に、先生が付けたの…。」
柊斗の顔が激しく歪んだ。
「離れてても、俺の物だ。誰も触るなって事?離れてたら、何も出来ないくせに!愛音ちゃんは、今俺の恋人だ。榊原先生の恋人じゃない!だから、上書きするから!俺のって証にするから!」
それは今、ここにいない先生へ向けた言葉に聞こえた。