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ご主人様=ドSせんせい
第24章 潜入☆榊原星夜ソロコンサート
入口のドアに貼ってあったポスターにはあの人が写っていた。
『榊原星夜☆ソロコンサート。
〜今夜だけの特別復帰。久しぶりのソロコンサートをお楽しみください!〜』
せんせー!!
会いたくて仕方なかった先生の笑顔が写っているポスターを見て、我慢していた涙が溢れてくる。
もう音楽家としては、活動しないと言っていたのに、実家に帰って何があったの?
でも、そんな事より先生が元気でいる事が嬉しかった。
久しぶりの先生。
本物の先生に会いたい…。
「愛音?大丈夫?」
動揺している私の背中を、柊斗がそっと撫でた。
「うん、ごめんね。先生が無事だったから、ホッとしちゃった。」
心配そうにしていた柊斗が、突然思いたったように、声を掛ける。
「そうだ!愛音、ここでちょっと待ってて。すぐ戻ってくるから。」
そう言って柊斗は、入口からホールの中へ入っていった。
急になんだろう…?
どうしたのかな…?