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ご主人様=ドSせんせい
第24章 潜入☆榊原星夜ソロコンサート
暫く入っていった入口を見ていると、柊斗が息を切らして走ってこちらに戻ってきた。
「お待たせ!はい!これ。」
そう言った柊斗の手には、チケットが握られている。
「えっ?」
不思議そうに柊斗を見上げると
「榊原先生のコンサートチケット。後ろの席しかなかったけど、ギリギリ当日券あったから、買ってきた。はい!」
そう言って、私にチケットを1枚渡してくれた。
「柊斗…ごめん…。」
「今日見ていかなきゃ、後悔するだろ?またいつ会えるか分からないんだし。遠くからだけど、会いたいんでしょ?」
柊斗が優しく私を見つめる。
「うん…遠くからでも、先生に会いたい…。」
「よし!じゃ、席も確保出来たし、まだ開始まで時間あるから、先にパスタ食べに行こう!」
私に気を使うように、柊斗はポンと私の背中を叩いた。
「うん。」
そんな柊斗の優しさが、嬉しくて私も笑顔で頷いた。
久しぶりに先生が見れる。
それだけで、私の気持ちは高ぶっていった。