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ご主人様=ドSせんせい
第24章 潜入☆榊原星夜ソロコンサート
柊斗と美味しいパスタを食べて、音楽ホールへと戻ってきた。
パスタを食べながら、柊斗と楽しく話していたおかげで、気持ちもだいぶ落ち着いていた。
会場待ちの行列に並んでいると、先生のファンの人達の会話が嫌でも聞こえてくる。
「そういえば、星夜様が学校の先生してる時に、生徒に手を出したって噂聞いた?」
「聞いた聞いた。けど、あんなに格好いいのに、わざわざ危ない橋渡る?ただの遊びでしょ。」
「そうだよねー。同じ音楽家の翠川未来と付き合ってるって噂の方が、当たってるんじゃない?」
「確かに二人、美形同士でお似合いだしね。」
確かに先生と、翠川先生はお似合いだと思うし、私と先生なんて、どう考えてもおかしいよね…。
先生は翠川先生とやっぱり付き合ってるの…?
私は先生とは、付き合ってはいけないの?
私とは別れた方が、先生は幸せなのかな?
そもそも、もう先生の中では終わった事なのかも…。
頭の中でマイナスな思考が、グルグル回っていて、私は無意識の内に、柊斗の服の裾をギュッと握っていた。
「愛音…?大丈夫か?」
「うん…。ちょっと嫌な事考えちゃった…。」
「今は何も考えずに、とりあえずコンサート楽しもう。」
そう言って柊斗が、私の手を優しく握った。