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ご主人様=ドSせんせい
第24章 潜入☆榊原星夜ソロコンサート
先生が部屋を出た後、私も何事もなかったように会場に戻った。
「愛音、大丈夫?」
柊斗が心配そうに聞く。
「うん。もう大丈夫だよ。」
「そっか。なら良かった。もうすぐ始まるみたいだよ。」
「間もなく開演しますので、席にお戻りください。」
アナウンスが流れた。
開演のブザーが鳴り、先生が舞台に現れた。
さっき少しだけ会った先生。
少しの時間だったけど、私の唇はまだ先生の唇の温もりが残っていた。
「残り2曲の前に、ファンの皆様に話しておかなくては、いけない事があります。最近、僕の恋人の事で、色々な噂が流れていると聞きました。僕の口から真実をしっかりと伝えたいと思い、今回コンサートを開催する事に決めました。」
先生の言葉を聞いて、観客席がざわつき始める。
「僕には今、大切にしたい人がいます。」