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第24章 潜入☆榊原星夜ｿﾛｺﾝｻｰﾄ

｢皆様、ありがとう！では、星夜が弾く<ｷﾗｷﾗ星変奏曲>と、ﾗｽﾄは僕も大好きな曲、大切な人達に心を込めて贈ります！<乙女の祈り>を続けてお聞きください。今夜は本当にどうもありがとう！｣


会場が静かになり、また先生の世界が広がる。

星夜だから、ｷﾗｷﾗ星って可愛いな。

先生が弾くｷﾗｷﾗ星変奏曲は、すごくﾑｰﾃﾞｨｰな感じで、何だか恋人達が夜空をﾏｯﾀﾘ眺めてるような情景が浮かんでくる。

どんな曲でも自分色にｱﾚﾝｼﾞ出来る先生は、本当にすごいなぁ。


そして、最後は先生と出逢うきっかけとなった曲。

この曲をﾗｽﾄに弾いてくれるのが、すごく嬉しい。

私は今はこの曲が好き。
いつか先生みたいに、うまく弾けるようになれたらいいな。


先生が弾く乙女の祈りは、あの桜舞う日に聞いた音色と同じだった。

聞く人全てを魅了する先生のﾋﾟｱﾉ。

それをこんなに堪能出来るなんて、贅沢なｺﾝｻｰﾄだった。

先生、次会えるまで頑張るから！

先生も頑張ってね。


先生の音色を聞きながら、私は心の中でそう呟いていた。