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ご主人様=ドSせんせい
第25章 執着☆諦めない女
「俺に何の用だ?また親父と契約でも結んだのか?」
「変な言い掛かりはやめてよ。貴方のお父様とは、会ってないわ。」
「ふん。どうだかな?また何か企んでるんだろ?」
「さぁ?どうでしょうね?」
俺の前にいる女。
そう翠川未来は、大袈裟な素振りをしておどけてみせた。
あの日と同じだ。
親父に俺と付き合う契約をして、さんざん本気にさせられたあと、無残に捨てられた。
また、同じような事をするつもりなのか?
親父も未来も変わらないな。
だが、俺は違う。
もうあの頃のような、青臭いガキではない。
それに俺には愛音がいる。
何を仕掛けてきたって、無駄なんだよ。
俺は未来を見て、余裕の笑みを浮かべた。
「お前が何をしてこようと、もう無駄だ。」