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ご主人様=ドSせんせい
第25章 執着☆諦めない女
メイド達がこの部屋に料理を運んでくる。
「これは?何だ?」
「私から榊原先生に頼んだのよ。星夜と最後にご飯を食べたいからって言って。そしたら、こんなに用意してくれたみたいね。」
「まるで、お祝いみたいだな。」
「いいんじゃないの?貴方の新しい出発のお祝いって事で。」
「お祝いね…。」
なんだか用意が良すぎる気もするが、別に何かありそうな感じはしない。
しかも家の中だ。
人はたくさんいる。
何かするにしても、これでは未来も何も出来ないだろう。
料理の用意ができて、未来と部屋に2人きりになる。
並べられた料理も、飲み物も家の厨房で作られた物のようだ。
さっきメイドに聞いたから間違いない。
別に未来を疑っているわけではないのだが、さっきから何だか変な胸騒ぎがする。
これは一体なんなんだ?
「大丈夫よ。貴方に何かして警察のお世話になんて、私もなりたくないから。私だってそれなりに、名前は知れてる。そんなバカな事はしないわ。」
そう言ってワイングラスにワインを注ぐ。
「そうだよな。お前が俺に執着する理由はないもんな。いただくよ。ありがとう。」
赤ワインの入ったグラスで乾杯すると、俺達は食事を始めた。