この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第30章 原点☆音楽室の情事
体を起こすと、先生が背中をタオルで拭いてくれる。
「冷たくて気持ちいいです。」
汗でベタベタになった体が、だいぶサッパリとした。
「愛音。こんな形でしか会えなくなって、恋人みたいな事してやれなくて、ごめんな。」
先生が体を拭き続けながら、申し訳なさそうに言う。
「会えないのは辛いですけど、以前みたいにずっと会えなくて、いつ会えるかわからない方が辛いです。だから、今は先生に会える時間があるだけで、幸せです。」
「そうか。ありがとう。」
先生がホッとした顔をする。
そう、先生に会えずにひたすら悩んでいたあの時間に比べたら、こうして会えるだけで、本当に幸せなんだから。
先生に言った事は、素直な気持ちだった。
先生に会える時間が、今は私の楽しみの1つになっているんだしね。
それに、音楽室での秘密の密会もドキドキ感があって、良かったりするしね。