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第30章 原点☆音楽室の情事

｢なんか愛音の弁当は、やたらとﾍﾙｼｰだけど、食欲ないのか？｣

先生が心配そうに聞いた。

｢いえ、元気ですよ。｣

｢それに比べて俺のは、結構高ｶﾛﾘｰだけど。｣

｢すみません。先生、あんまりお肉とか食べないですか？｣

｢肉は好きだけど、なんだってこんなに、おかずの違いがあるのかな？と思ってね。｣

｢それは…。｣

｢また、ﾀﾞｲｴｯﾄとか言ってるのか？痩せてる女は抱き心地が悪いから、俺は嫌いだって何度も言ってるだろ？｣

｢そうなんですけど…。｣

｢何だ？他に何かあるのか？｣


先生がｼﾞｰｯとこっちを見るから、何か言わなきゃいけない空気になってる…。

正直に言うのも、恥ずかしいなぁ…。


｢えっと…先生が引き締まった体してるんで、余計に自分の体が恥ずかしくなっちゃうんです…。｣

それを聞いて先生が笑う。