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ご主人様=ドSせんせい
第31章 授業☆先生は悪魔?
「あんなに化粧したって無駄なのになっ。」
柊斗が私にだけ聞こえる声で言った。
「先の事なんてわからないよ。」
「愛音…どうした?何かあったのか?」
「ううん。何でもないよ。」
「愛音!滝澤!音楽室に移動しよう!」
トイレから戻った花菜が、ドアの所から大きな声で呼んだ。
「わかったー!今行くよ。」
返事をして席を立つ。
その腕を柊斗が引っ張った。
「うまくいってないのか?」
「柊斗、離して。皆見てるから。」
教室にいる女子達がヒソヒソ言いながら、こっちを見ている。
「ごめん。」
柊斗が手を離して、瞳をそらした。
「大丈夫。仲良くやってるから。」
小声で柊斗に伝えると
「そうか。なら良かった。」
と微笑んでくれた。
「何かあったら言えよな。」
私の肩をポンと叩くと、自分の机から教科書を出して、花菜の所へ行く。
私もその後を追って、3人で音楽室へと向かった。