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第31章 授業☆先生は悪魔？

しばらくしてDVDが終わり、教室が明るくなった。

｢皆さん、おはようございます！｣

先生の声に皆、伸びをしたりあくびをしたりして、真っ直ぐに座り直す。

花菜を見ると、特に何もなかったような表情で前を見ている。

変な違和感は、私の気のせいだったのかな？

｢皆さん、僕のﾋﾟｱﾉは良い子守唄になりましたか？｣

先生が笑って言うと

｢気持ち良かった。｣

｢やっぱ先生は神だっ！｣

あちこちから、元気な返事が先生に返された。

｢それは、良かった。夏休み中の音楽の授業は、もうないんですが、皆さんに１つお知らせがあります！｣

先生の一言に皆が注目する。

｢残り少ない夏休みですが、僕主催の合宿をする事が決まりました。2泊3日で、主に音大受験対策をします。筆記試験の過去問や、歌唱ﾚｯｽﾝ、ﾋﾟｱﾉﾚｯｽﾝを行います。海水浴なども盛り込んであるので、良かったらどうぞ。とりあえず、30人で募集しますから、皆さんよろしく。｣

そう言ってﾊﾟﾝﾌﾚｯﾄを見せた。

｢興味ある人は、帰りにこれ貰っていってくださいね！では、授業を終わります！｣


授業が終わると、いつものように先生の周りには、女子達が集まっている。

受験対策合宿か…。

行きたいなぁ…。

でも、１人は心細い…。

ﾁﾗｯと花菜を見ると、花菜もこっちを見た。