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ご主人様=ドSせんせい
第32章 合宿☆バスの中で…
耳まで真っ赤になって、照れている私を見て先生が笑う。
「愛音は本当に可愛いなっ。」
そう言われて、嬉しいんだか腹が立つのかわからない、微妙な気分になる。
そんな私達に誰も気付かずに、カラオケ大会は盛り上がっていた。
一方、私達の前の席では、柊斗と花菜が何やら揉めていた。
「愛音、ちょっと聞いてよ!」
花菜がすごい剣幕で、前の席から顔を出した。
「何?どうしたの?」
あまりの花菜の迫力に、私も先生もビックリしてしまう。
「滝澤が、私とデュエットしてくれない。」
花菜からの突然の言葉に、私は更に驚かされた。
先生の方はニヤニヤしながら、この状況を楽しんでいるようにも見える。
「恥ずかしいだろ。二人でなんて、一人で歌えよ。」
柊斗が言い返すのが聞こえる。
「なんで?別にいいじゃん!」
花菜も一層ヒートアップしている。