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ご主人様=ドSせんせい
第32章 合宿☆バスの中で…
何?何?このケンカ?
もしかして、花菜って柊斗の事好きなの?
そう思っていると先生が私の横で笑っている。
「滝澤君、別にいいじゃないですか。いつものノリの良い滝澤君が、おかしいですね。誰もちゃかしたりしませんよ。寧ろ、盛り上がりそうですよ。僕もぜひ、聴いてみたい。」
先生が柊斗にわざとらしく話し掛けた。
「榊原先生…!」
柊斗がギロッと先生を睨む。
「はい?なんでしょう?そんな怖い顔していたら、滝澤君の男前な顔が台無しですよ。さっ、歌ってください。」
先生が更に柊斗を茶化している。
「ねっ、いいじゃん。滝澤!一緒に歌おう!」
ノリノリの花菜を見て、柊斗が
諦めたようにため息をつく。
「わかったよ…。一曲だけだからな。」
「おぉ!それでこそ、滝澤君です!」
大袈裟におどけて見せる先生を、柊斗がまた睨みつける。
「先生…いつか仕返ししますからね…。」
ボソッと言った柊斗に先生は満面の笑みを浮かべて
「それはそれは。楽しみにしてますね!」
と、言い返した。
うわっ!やっぱり悪魔だ。
楽しそうに微笑む先生を見て、私はそう心の中で呟いていた。