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ご主人様=ドSせんせい
第34章 恋話☆秘密を共有する夜
「そんなに身構えなくても、すぐに抱いたりしないさ。一夜を一緒に過ごせるのは、久しぶりなんだし、ゆっくりしよう。」
そう言って先生が腕をゆるめて、私を見つめた。
先生とは今は学校でしか会えないから、朝まで一緒に過ごせるのは、本当に久しぶりで、花菜には感謝の気持ちでいっぱいだ。
会う機会が少なくなったから、先生とは体の関係ばかりがメインになってしまって、こうしてゆっくり過ごす時間もなくなっていた。
そもそも、ご主人様とペットの関係から始まったのだから、体の関係がメインなのは、当たり前なのだけれど。
「沖田は、俺達の事気付いていたのか?」
「はい。部屋で隠し事はしないでって言われて、話しました。」
「そうか。協力してくれる人間が多い方が楽だし、何より愛音も気持ちが楽になったんじゃないか?」
先生は何もかも、お見通しだな。
先生と関係を持ってから、仲良しの花菜にひたすら隠している事に罪悪感を感じていた。
嘘をつくたびに胸が傷んで苦しかった。
だから、今日花菜に話せて私の気持ちも救われていた。