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第35章 困惑☆滝澤柊斗の思い

｢先に意地悪したのは、愛音だからな。｣

｢ずるいっ。｣


私がむくれると、先生はおあいこだからなって言って、私の唇に優しいｷｽをくれた。



先生の部屋を出て、花菜のいる部屋に戻ると、花菜はもう起きていて、私を見てﾆﾔﾆﾔと笑った。


｢お帰り！昨夜は眠れた？｣

｢眠れたよー！花菜は？｣

｢ｸﾞｯｽﾘだった。今日こそは、滝澤に私も接近する！｣

｢ふふっ。すごい気合いだね。私も協力するよっ。｣


今日は筆記試験用の講座。

筆記試験に出るだろう問題を先生が解説しながら、皆で解いていく。

そして、合宿恒例の肝試しもある。

脅かす役とかそういうのはないので、夜道を歩くﾘｱﾙに怖い肝試しになりそうだ。

この肝試し中に花菜と柊斗が近付ければと、思っているんだけど、うまくいくかな？