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ご主人様=ドSせんせい
第35章 困惑☆滝澤柊斗の思い
「おっと、失礼。言い過ぎましたかね。せっかくなんで、神田さんの隣りに僕も座らせてもらいますか?」
今度は優しい先生の眼差し。
それが何だか照れ臭くて、私は無言で頷いた。
下を向いたままの私に先生が耳元で優しく囁く。
「愛音のその困った顔たまんないな。」
「ちょっ…、そんな事…。」
「愛音もまんざらでもないんだろ?」
「…先生の意地悪っ。」
プクッと頬を膨らませて先生を見ると、先生はクスクスと笑っている。
もう、朝から先生ってば…。
こんな二人だけの秘密な会話も、やっぱり嬉しいのだけど…。
テーブルの下でそっと握られた先生と私の手。
そんな行為にも誰も気付いていない。
二人だけの秘密の甘い時間が緩やかに流れていた。