この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第35章 困惑☆滝澤柊斗の思い
「榊原先生、おはようございます!俺がそこ座るはずだったんで、席変わってもらえますか?」
帰ってきた柊斗が、先生にいきなりつっかかる。
「おや?神田さんの隣は空いてると神田さんが言ってましたよ。前の席が空いてるのだから、わざわざ変わる必要はないでしょう。そちらにお座り下さい。」
「チッ…。都合いい事言って。」
「滝澤君?何か言いましたか?」
「いいえ、何でもないです!気にしないで下さい。」
しぶしぶ柊斗が前の席に座ると、遅れて戻ってきた花菜が柊斗の隣りに座った。
「じゃ、私も取りに行ってくるね。」
「僕も珈琲のおかわりを淹れてきます。どうぞお先に食べててください。ね?神田さん。」
「あ!はい。二人とも先に食べてて。」
タイミングを見計らって私が席を立つと、先生も一緒に立ち上がった。
二人並んでビュッフェコーナーに向かう。
その姿を残された柊斗と花菜が、ジッと見ていた。
花菜、頑張れ!
私は心の中で花菜にエールを送った。
さて、すぐに戻るのも何だから、ゆっくり食べる物選ぼうっと。
ウキウキしながら食べ物を見る私に先生が、横から声を掛けてきた。
「お前は少し痩せすぎだから、ちゃんと食えよ。」
「そう言う先生こそ!」