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ご主人様=ドSせんせい
第35章 困惑☆滝澤柊斗の思い
俺はこうして、沖田と二人周りに冷やかされながら、デュエットを歌ったのだった。
歌い終わると、皆が俺と沖田を冷やかす。
チラッと愛音を見ると、楽しそうに拍手をしていた。
愛音が楽しんでくれたなら、別にいいか…。
それにしても、隣の榊原先生が邪魔だ。
一向に愛音に近付けない。
ま、合宿は始まったばかりだし、せっかく来たんだから、楽しまなきゃ損だよな。
バスが旅館に着いて各部屋に荷物を置く。
俺は同じクラスのあまり話した事のない男と同じ部屋だ。
ま、ほぼ寝るだけだし相手は誰でもいいんだけど。
俺と合部屋の男は、真剣に音大を目指しているようで、ひたすら筆記試験の勉強をしている。
今日はこれから個人レッスンだったはず。
日頃のサッカー部での練習疲れをとるために、俺はレッスンまでの間、睡眠をとることにした。
静かに瞳を閉じると、開いた窓から流れてくる心地良い潮風と波の音に、俺はすぐに深い眠りへとおちていった。