この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第35章 困惑☆滝澤柊斗の思い

そんなこんなで、個人レッスンの時間になり、榊原先生の部屋へと移動する。

ドアをノックして中へ入ると、先生モードの榊原先生が俺を見てニコニコしていた。

なんだ?この笑顔は?

思えば先生とこうして話すのは、コンサート以来だ。

あの日先生に「愛音を頼む」と言われた事を、俺は思い出していた。


「滝澤君、あれからどうですか?」

「何がですか?」


先生が気にしているのは、俺と愛音の関係。

そんな事は分かっているが、素直に返事をするのもバカらしく感じて、俺は知らぬふりをした。

そんな俺に先生は、動じる事もなくいつものように、サラッと接してくる。

やっぱり大人で、俺だけなんか子どもなような気がしてくる。

実際そうなんだが…。


「滝澤、この前はありがとうな。」

「いえ。先生の為でなく愛音の為にした事ですから。」

「そうか。愛音をよろしくな。」

「そんな余裕な事言ってて、大丈夫なんですか?俺はまだ愛音を諦めてないんですよ。」


先生はフッと笑う。

何だすごい余裕な感じだ。

奪えるものなら、奪ってみろと言った感じだ。

でもそれを、あえて言葉にはせず、俺の言葉をうまくかわしていく。

この地点で俺の負けなんだろうな。

先生と愛音が理屈じゃなく、固く結ばれてる事は俺だって、もうわかってるんだ。

ただもう少し、愛音を思うこの気持ちを大事にしたいんだ。
/876ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ