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ご主人様=ドSせんせい
第36章 海水浴☆愛音&星夜
近くの貝殻を拾おうと、手を伸ばすと、私の前に一つの長い影。
顔をあげると、先生が一人で私の前に立っていた。
周りの女の子達は、少し離れた所で待っていて、私達の様子を睨むように見ている。
怖いよーっ。
「神田さん、貝殻拾いもいいですが、そのままでは肌が焼けてしまいます。」
「あっ…たまには、少し焼こうかと思いまして…。」
「それはいけませんね。綺麗な肌が荒れてしまう。」
「あっ…はい…。」
「しょうがない。ちょっと待ってください。」
先生がそう言って上着を脱いだ。
真ん前に現れた先生の肌。
相変わらず鍛えられた、綺麗な体に今更ながらドキドキしてしまう。
遠くから女の子達のキャーッという黄色い声が聞こえる。
脱いだ服をフワッと先生が私に被せた。
その時、耳元に近付いた先生の唇が静かに動く。
「30分後、あの先の岩の裏まで来い。」
私は黙ってコクンと頷く。
「では、神田さん。またあとで。」
一瞬、ご主人様モードになった先生。
私が顔を上げて先生を見た時には、いつもの優しい先生モードの先生がそこにいた。
そんな先生にペコッともう一度お辞儀をして、先生の姿を見送った。