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ご主人様=ドSせんせい
第40章 重なる夜☆柊斗&花菜
「皆に付き合ってるって、わかっちゃうよ?」
「なに?花菜は内緒で付き合いたいの?」
柊斗があからさまに、不機嫌な顔をして、そう言った。
「ううん、そうじゃなくて。柊斗モテるし、私なんかが彼女なんて、恥ずかしいかな?とか思っちゃったの…。」
クスッ…。
柊斗が笑う。
ひどい!本気で悩んでるのにー!
そんな柊斗に私が少しムッとすると、柊斗が更にクスクスと笑った。
「何をそんなに、自分に自信がないわけ?花菜は十分可愛いけど。ていうか、そんな事を悩んでる地点で、可愛いんですけどっ!」
「何で?そこ笑うとこ?」
「いやいや、笑うでしょっ。普段あんなに男勝りな花菜が、そんな事で悩むなんて、結構笑えるからっ!」
「ひどっ!人が真剣に悩んでるのにぃー!」
「アハハハ!やっぱ、そういう元気な花菜の方がいいよ。何かしおらしいのもいいけど、調子狂う。」
「柊斗…。」
「周りなんて関係ないじゃん。俺と花菜が良ければ、それでいいんだからさっ。」
そんな柊斗の言葉が、素直に嬉しかった。