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第44章 愛奴☆琉亜の本質

養女になれば、何不自由ない華やかな生活が待っている。

そして、私の歌を最大限に伸ばす環境も揃っている。

でも、一つだけ難しい条件があると、ご主人様に伝えられた。

それは、ご主人様の愛奴になること。

中学生の私でも、それくらいの事はわかった。

でも、私には何の迷いもなかった。

こんな不自由で何も楽しみのない生活から抜けられるなら、そんな事は、難しい条件でもなんでもなかった。

親に捨てられた私が、愛なんて信じるはずもなく、これから先も誰かを愛するなんて、そんな事はないだろう。

だったら、私の体くらいいくらでも差し出す。

誰もが羨むような、きらびやかな生活が出来るなら。

私はお金と地位が欲しいだけ。

愛なんて、そんな物は必要ないんだ。