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ご主人様=ドSせんせい
第44章 愛奴☆琉亜の本質

「あいにくだが、俺は多頭飼いするのが嫌いでね。」

「いるのね。可愛いペットが。」

「あぁ。」


あっさり自分がS気質である事。

そしてすでに、ペットがいる事まで認めた。

この男、面白い。

私は星夜に更に追い討ちをかけるべく、言葉を掛けた。


「ただのごっこ遊びでしょ?私ならお兄ちゃんの性癖を満たしてあげれるよ。だって、私は…。」


貴方の父親の性奴隷なんだから!

言おうとした私の言葉を、やめろ!と大きな声で星夜に妨げられた。

面白くない。

多分、星夜は父親と同じ性癖である事を良く思っていないのだろう。

でも、私が父親に調教されている事実を知らないふりするこの態度が気に入らない。

ちゃんと事実をこの男に、知らしめてやりたくなる。

私がそう思っていると、星夜が深いため息をついて、さっきまで私と話してた声とは、全く違う声で私ではない誰かに話しだした。


「神田さん、いるんですよね?出てきてください。」


振り返った先には、神田愛音がいた。

私と星夜の話を盗み見聞きしてたの?

でも、何で?

やっぱり二人は何かあるんだ。

授業で分からないところがあったと、白々しい事を言う女。

どうせ、私と星夜の関係が気になって居てもたってもいられず、ここへ来たのだろう。

明らかに先程までと違う星夜の優しい声色にも、私のイライラは増していく。

これで二人が出来ている事は、確信できた。

やっぱり面白くない。

私が睨みつけると、悲し気な表情で私を見ては瞳をそらした神田愛音に、更に怒りが増す。

どうせ、あんたも星夜の性奴隷なんだろ?

恋人みたいな愛を求めるその態度は、なんなんだ?

バカな女!

ピュアに星夜と向き合う神田愛音を見て、私は素直にそう思った。

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