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第46章 観察☆ﾍﾟｯﾄとご主人様の学園生活

音楽室のﾄﾞｱを開くと、前の席は女子生徒でﾋﾞｯｼﾘ埋めつくされていた。


｢うわっ！わかりやすっ！｣

｢だよね？何か女子ならではな感じだよね。｣


思わず出てしまった私の言葉に、花菜が続けて呆れ気味に言った。

この学校での星夜人気は、すごいんだ。

改めて実感したけど、この女子達が愛音と星夜の関係を知ったら、ﾔﾊﾞｲ事になりそうだわ。

怖い怖い。


｢榊原先生は、大人気なんだよ。皆、先生が好きだから。｣

｢顔とか容姿がいいからだけでしょ？中身なんて、誰も見てないし。｣

｢…そうだね。琉亜って、よく見てるんだね。｣


寂しそうに言った愛音の顔が、私の言葉に少し緩んだ。

ふーん。

学校では、私が思っているより、二人は近付いてないんだ。

愛音の表情を見て、私は何となくそう感じた。

まぁ、さすがに教師と生徒が付き合ってるなんて、ﾊﾞﾚたら大変だろうしね。