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ご主人様=ドSせんせい
第46章 観察☆ペットとご主人様の学園生活
「榊原琉亜さん!」
「…はい?何ですか?」
「今から配る楽譜の歌をお手本として、歌ってもらえませんか?私よりも、貴女の方が歌はうまいので、ぜひお願いしたいのですが?」
「わかりました!いいですよ。」
前の列から順に回ってきた楽譜に目を通す。
なんだ、そんな難しい歌ではないじゃないか。
何でわざわざ、私に歌わせるんだ?
私に歌わせて私がどのくらいのレベルか、試そうとしているのだろうか?
自分の父親が、私の歌声に惹かれて養子にしたのは、きっと知っているだろうから。
「どうでしょう?すぐに歌えますか?」
こちらを見る星夜の表情は、どこか挑発的なようにも見える。
やっぱり、私を試しているんだ。
星夜に私の実力を見せつけるチャンスでもある。
パパの実子であるアンタには、絶対に負けない!
音楽でも、パパの興味をアンタから私へと向けるために、私は頑張っているんだから、アンタなんかには絶対に負けないんだから!
ただ才能だけで、のほほんと生きてきたお坊ちゃんには負けない!