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ご主人様=ドSせんせい
第47章 罠?☆クリスマスパーティー
先生の背中に回した腕にギュッと力を込めると、先生も強く抱き締めかえしてくれた。
しばらくして、体が離れると、先生の長い指が私の顎に触れて上を向かせられる。
先生がクスッと意地悪く笑って、私に言った。
「ほら、愛音。ご褒美だ。」
ゆっくりと近付いてくる先生の唇を受け入れる為に、私は静かに瞳を閉じた。
唇に感じる先生の唇の感触。
開いた唇から絡み合うお互いの舌。
また、先生に私は翻弄されてしまう。
キスされただけなのに…。
離れた先生の唇を名残惜しそうに見つめていると、先生が私の唇を指でなぞった。
「またいつでも、ご褒美をやるから、そんな顔をするな。」
「星夜さん…。」
「そうだ。今日の俺はお前にとって、ご主人様でも先生でもない、ただの男だ。」
「はい…。」
先生に言われたその言葉が、すごく心に響いた。
今日の私達の関係は、恋人同士。
ただそれだけ。
それが何だか、すごく嬉しかった。