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ご主人様=ドSせんせい
第48章 決意☆パーティーとは?
「今日はたくさん料理や飲み物を用意してあるから、たくさん食べて行ってね。」
「あっ…ありがとう…。」
「そんな緊張しなくても、大丈夫よ。お父様は怖い人ではないわよ。」
カチカチに緊張する私に、琉亜さんが声を掛けてくれたけど、私の緊張が和らぐ事はなかった。
「お前と親父が俺達に何もしてこなければ、楽しいパーティーなんだけどな。」
「は?何言ってんの?お兄様。ただのパーティーよ。考えすぎだわ。」
「そうならいいけどな。」
「失礼しちゃう。私だって今日はずっと楽しみだったんだからね。」
嫌味を言う先生の腕をギュッと握って甘えるように、先生を見る琉亜さん。
妹だといっても、血は繋がっていない二人の関係に、私はいつもヤキモチを妬いてしまうし、不安になってしまう。
甘える琉亜さんの腕をパッと振り払い、先生が低い声で静かに言った。
「今日はお前とじゃれに来たわけじゃない。親父に愛音との事を、認めてもらう為に、話をつけにきただけだ。何度も言うが、俺はお前を妹だとは思っていない。ただの生徒だ。誤解するなよ!」
先生のその言葉に、琉亜さんはフンッとそっぽを向いて、先生から離れて先へ歩いていってしまった。