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ご主人様=ドSせんせい
第8章 罠☆キスマークの相手
キーンコーンカーンコーン♪
終業のチャイムが鳴る。
「では、これで授業を終わります。あっ!神田さん、渡す楽譜があるので、この後準備室に来てください。」
教室を出ようとした私は、先生に声を掛けられた。
聞きたくない。
何も聞きたくない。
だって、私はペットなんだもん。
先生が誰と付き合ってたって、私との付き合いを解消させようとしたって、私にはyesの返事しかなくて、noはないのだから。
「榊原先生、すみません。気分が悪いので、保健室で休みます。楽譜は、後日取りに来ます。ごめんなさい。」
先生の顔も見ず、返事も聞かず、私は教室を飛び出した。
泣くのを我慢していたら、本当に気分が悪くなってきたので、次の授業は保健室で休む事にした。