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ご主人様=ドSせんせい
第8章 罠☆キスマークの相手

唇を離した榊原先生が、私を険しい瞳で上から見つめる。

「ご主人様の呼び出しを無視するとは、いいご身分だな?いつから、そんな偉くなったんだ?この前は、あんなに従順で可愛かったのにな!」

私は先生の話しを聞きたくなくて、顔を背ける。

「おい!今日はやけに反抗的だな。ここで無理矢理抱いてやろうか!」

先生の声が荒くなるのがわかった。

「ごめんなさい。せんせ、私の事捨てないで…。」

涙を流しながら先生に言うと、先生はため息を大きくついた。

「はぁーっ。誰がお前を捨てるなんて言った?」

「だって、キスマーク。誰か恋人いるんですよね?」

「だから、いつ俺がそんな事を言った?」

「違うんですか?」

「恋人はいない。しかも今は愛音しか抱いてない。」

先生の瞳は真っ直ぐに私を見ていて、先生はハッキリと私にそう言ってギュッと抱き締めてくれた。

「落ち着いたか?」

「はい。疑ってごめんなさい。」

「ま、俺を無視した事と信じなかった事に関しては、金曜日にお仕置き決定だからな。簡単に許してやると思うなよ。」
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