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TORTURE −対女性拷問者−
第7章 三人目の"彼"
「ふん……」
麗夜は鼻で笑った
「あのお姫様は俺如きではどうにもできんよ」
「この……っ」
「おい、喋るな!
私はこの女を運ぶ」
長は虚ろな目で何も発しなくなった女を抱え、
「お前たちのどちらかは弟の方……を!?」
その視線の先に、透はいなかった
「まさか! あの状態ではどこにも……」
ブロロロ…
路地の奥で、エンジン音が遠ざかってゆく
「他に仲間がいたのか……逃げられたな」
「っ……追え! すぐにだ!」
見張りの一人が急いで追うが、
「無駄だろうな」
車に乗られてはもう遅い
「貴様は監禁するが……覚えておけ!
この代償はいつか貴様自身に払わせてやる」
長は異様なほど目をぎらつかせていた
「あの"代理人"と共に貴様を葬り去ってやるからな」