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TORTURE −対女性拷問者−
第9章 背徳の交わり
冷たい言葉を浴びせられても、彼は顔色一つ変えない
「そうじゃあない。拷問の対象は女だろう?」
天井から吊され、裸で気絶している咎人を見つめた
「これはどう見ても……」
「咎人の恋愛対象が男であれば関係ない、だそうだ」
その言葉に、トーチャーは一瞬驚き−−−
嗤い出した
「クックッ…なるほどな、コイツにはそういうヘキがあるわけか。
男の相手など初めてだな。
いいだろう」
依頼を了承すると、見張り二人は部屋を出ていった
「さて……」
トーチャーは部屋の隅にあったバケツを手に取り、中の水を男に浴びせかけた
バシャッ
「!?」
目を覚ました男は、自分の現状が理解出来ず呆然とした
「お目覚めか?」
そして、目の前の冷たい嗤いを捉えた
「あ、あんたは……?」
「そう怯えるな。愉しませてやるから」
拷問者は咎人に囁く−−−
「ちゃんと真実が言えたらな」
その頃、依頼人は娘の部屋へと向かっていた
「最近のご様子は本当に変です……食事も少ししか召し上がらず、いつも窓の外ばかり眺めて……。
昨日など、気晴らしにとケンを部屋に入れようとしたら見たくないと泣き出してしまわれて……」