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TORTURE −対女性拷問者−
第1章 生殺し
「……で、どうする。柏木の人間を片っ端から尋問するか?」
「よくも抜けぬけと……」
「ああ、これは俺には関係ないことだったな。分かっているさ」
寧ろそんな長を見て愉しそうに笑っている
「そんなことはどうでもいい! 当たり前だ!
私が言っているのは……尋問を綺梨の部屋でするなど……!」
長が近付いてきたので、綺梨は慌てて目を閉じる
「それは悪かった、急な仕事だと言うから」
長はキッとトーチャーの方に向き直った
「寝ているからまだ良かったものの……貴様のような奴に常識を求めた私が馬鹿だったっ。
その女を連れてさっさと出ていけ」
長の命令にトーチャーは眉を吊り上げて言った
「もうこの女は俺の管轄外なんだが?
それに後始末はどうする。人にやらせるのか? 怪しまれるぞ」
「うるさい! 私がやる!
とにかく娘の部屋から出ていけ!」
綺梨はほんの少し目を開けて二人を見る
そして、男と−−−“トーチャー”と目が合ってしまった
向こうも此方に気付いて一瞬動きを止める−−−
フッ
男は妖しげに嗤うと、気絶した女を担ぎ上げ綺梨の前から姿を消した−−−