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TORTURE −対女性拷問者−
第12章 隠された真実
「……っ」
ゴクリと唾を飲む
彼は若かった
彼の加虐心が、一瞬のうちに目を覚ました
「この……」
「待て」
前に進み出ると、振り上げられた鞭を制す
「若様! 失礼致しました!」
責めていた男は慌てて手を下ろし、敬礼をした
「私がやる」
「は?
い、いいえ!こんなことでお手を煩わせるわけには……」
「いいから代われ」
薄笑いを浮かべ目を見開いたその尋常ではない様子に、おずおずと鞭を差し出す
「それはいらない」
男は戸惑った
「では、どうやって拷問するので?」
「決まっている」
彼は小さく嗤った
「女の最も弱い部分を責めるんだ」
咎人の顎を持ち上げると、彼女は怯えたように見つめ返す
「触らないで、穢らわしい……!」
だがしかし、震えながらも強く抵抗の意志を示す女に彼は更なる興奮を覚える
既にぼろぼろになった布を引き裂き、女の身体を露にした
「若様! そ、それは……」
「おやめ下さい! 姦淫など、長に叱られますぞ!」
周りは必死で止めようとするが、それは逆効果だった
“コイツは私のものだ”
今、父はいない
「邪魔をすればただでは済まさん!」
一瞬で良い、自由に振る舞いたい
そして目の前には快楽が待っている