この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
TORTURE −対女性拷問者−
第12章 隠された真実



「違うよ」



彼は言った



「普通はああやって外で遊ぶんでしょ? 地下に閉じ込められたり、女の人を責める勉強したり、しないんでしょ?」



聞かれれば、そうと答えるしかなかった



「なんで僕は……僕が咎人の子だから? 僕の母親は……」



自分の境遇に気付いて涙を流すのを見て言葉に詰まる



“貴方は不幸なんかじゃない”



とはとても言えない



“貴方より不幸な人もいる”



なんて言ったところでどうしようもない

幸不幸は人と比べて決まるものなんかじゃない



「辛い?」



私はただそう聞いた



「……」



無言でいるので、続けて言う



「外の世界を見て辛かった? だとしたらごめんなさい。私が余計なことしたから……」

「あんたのせいじゃないよ!」



トーチャーは思わず体を起こした



「僕、楽しかったんだ。初めて外に出て、普通ってこと知って、楽しかったんだ!」

「ならそれでいいじゃない」



彼の短くなった髪を優しく梳く



「貴方が幸せかどうかは貴方自身が決めること。幸せを見つけるのはどうしても難しいように思えてしまうけど、自分が不幸だって思うのは哀しいことでしょう?」



/221ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ