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TORTURE −対女性拷問者−
第12章 隠された真実
「なんだ?」
「愛よ」
私の言葉に長は眉根を寄せる
「君ってそんなにロマンチストだったかな?」
「冗談じゃなくって!」
可哀想なのよ
私はぽつりと呟いた
「ねぇ、今度皆で遊びましょうよ。綺梨も含めて」
「は!?
真梨子、アイツは綺梨の……」
「くだらない!
あの子は素直でいい子よ。それを勝手に悪魔なんて呼んで勝手に怖がるなんて酷いわ」
長は黙ってしまった
「あなたの罪をあの子に背負わせても、あなたもあの子も辛いだけ。
罪悪感を感じてるの、分かってるわよ」
「やめないか」
震える声で制されて、少し言い過ぎたと後悔する
「随分とアイツに誑かされたものだ。
今後トーチャーとは会うな」
「嫌よ」
「真梨子!」
「私を縛らないで!」
思わず叫んでしまった
視界が徐々にぼやけてくる
「私は私の意志で生きてる。誑かされたとか、会わせないとか、そんなの横暴だわ」
泣きたくないのに、涙が溢れてしまう
長は困ったように私の方へ手を出したり引っ込めたりしていた
「ごめんなさい……我が儘を……」
「いや、私の方こそすまない……」