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TORTURE −対女性拷問者−
第14章 番外編 箱入り娘の花嫁修業
「まだ笑ってない」
だが彼の手は口元を押さえ、その背中は心なしか震えている
「で、出来たら呼んで!」
「待て、お前何の為に……」
止める間もなく綺梨は台所を後にしてしまった
「ハァ…」
麗夜はため息をつくと、空腹のお姫様の為にさっさと作ろうと作業を再開した
「出来たぞ」
綺梨の前に出来たての野菜炒めが盛り付けられる
「すごい……!」
更に味噌汁まで付いてきた
「……あなたがお味噌汁って、何かイメージ合ってないわよ」
「はっ、お前は俺にどんなイメージを持ってたんだ?」
どうせろくなもんじゃないだろう、と麗夜は笑う
「えっ、うーん……」
“そう言われると何て答えたらいいのか……”
「でもすごいのね、こんな短時間に二つも料理を作るなんて」
「いや、別にそんな難しいことじゃ……」
言いかけて、その余りのお嬢様っぷりに呆れてまたため息をつく
「慌てて食って火傷なんぞするなよ、姫」
「もう! また馬鹿にして!
あ、もしかして味に自信がないのかしら?」
しかし実際口にした瞬間、
「……!」