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TORTURE −対女性拷問者−
第1章 生殺し
「姫様、朝でございますよ」
「ん……」
カーテンが開けられ、明るい日差しに目をぎゅっと瞑る
「おはよう……」
「おはようございます。
そしてお誕生日おめでとうございます、姫様」
「ああ、そうだった……」
今日は綺梨の十八の誕生日
成人として認められる歳だった
「ねぇ、昨日凄い音がしなかった? 女性の悲鳴みたいな……」
「いいえ? この平和な邦でそんなことがあるもんですか。それもこれもお父様のお陰ですよ。
さっ、早くお召変え下さい。今日は大忙しなんですから……」
乳母はせかせかと成人パーティーの準備をする
「パーティーって嫌い……堅苦しくてめんどくさいわ」
「またそんなことをおっしゃって……長に叱られますわよ。
お話があるということで十時にいらっしゃる……」
「邪魔するぞ」
「父様!?」
なんの前触れもなく寝室の入り口に現れた父親に綺梨は悲鳴にも近い声を上げた
「まぁ、長! いらっしゃるのは十時のはずでは?
もしかして私時間を間違えて……」
「ああ、いやいや。急に此方の予定が変わってね。
大丈夫、夜のパーティーには……」
「そういう問題じゃないわ!」
綺梨はしれっと話を続ける父親に鬼の形相で近付いた
「大人の! 女性の部屋に朝っぱらからノックもしないで入ってきて! 邦のトップとして恥ずかしくないの!?」