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TORTURE −対女性拷問者−
第1章 生殺し
「そちらこそ、こんな時間になってもまだ寝間着なんて着て、恥ずかしくないのかな、お嬢さん?」
意地悪な父親に指摘され顔を赤くする綺梨
「もうっ、父様なんてだいっきらい!」
「姫様……!」
「これは大変だ、未来の女王様に嫌われてしまった」
長は少し冗談をかますと、急に真顔になった
「綺梨。今日のパーティーの主役はお前だ。分かっているね?」
「ええ」
「この間のように勝手にいなくなったりしないように。お前はお転婆すぎる」
「分かってるわ」
「いい子だよ」
父親に頭を撫でられ、綺梨は子供扱いされたことにむっとして顔を背ける
「笑っていれば尚良い」
長は微笑んでそう言った
だが−−−
「こんなところで、どうやって笑えって言うの!」
「姫様、お淑やかになさいませ」
口うるさい教育係に、動きにくいドレス
“もういやっ!
庭に出てケンと遊びたい!”
今日は一人で寂しがっているであろう飼い犬のことを思い浮かべる
「皆様、大変長らくお待たせ致しました。
綺梨様のご登場です!」