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TORTURE −対女性拷問者−
第6章 禁じられた遊び
「姫様! 姫様! 起きて下さいまし!」
「んー……もうちょっと……」
「駄目ですよ!」
「あと五分……」
「今日はパーティーなんですから!」
「うるさいわねー……今日はじゃなくて今日もでしょ……」
ぶつぶつと文句を言いながら、綺梨は体を起こす
「まったく! 最近は特に寝起きが悪くていらっしゃいますわね!」
乳母の声を聞きながら、まだ半分夢の中だ
あの日から、ほぼ毎晩のように綺梨と麗夜は会っていた
別に何時にと決めたわけでもないのに、綺梨が行けば必ず其処にいる
そして二人はその日あったこと、会った人のことを話していた
麗夜はもっぱら聞き役だったが。
“パーティーがある日は麗夜に会えないから嫌だわ”
次第に、麗夜は綺梨にとって心の拠り所となっていた
「今日のパーティーは特別素晴らしく着飾りしょうね。もちろん、そんなことをしなくても姫様は美しくていらっしゃいますけど……」
「着飾るって、どうして?」
「そりゃあ」
乳母は嬉しそうに微笑む
「姫様の婚約者を決めるものだからですよ」
“え!?”
「聞いてないわよ!」