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触手回廊
第1章 触手退治

「触手退治?」
村長から切り出された話は、今までにないものだった。
「そうなんじゃ、この村の西の森の、泉に抜ける道に触手を何本も持った巨大な植物が生えてきてのう、そこを通ろうとした村人が、それに襲われたのじゃ。
西の森の一部は子供達の遊び場で目あるし、奥の方はいい狩場じゃ、皆が困っておる。
そこで、魔術の達者なそなたらにその植物を伐採してほしいのじゃ」
フレア、アクア、ウィンの3人は、顔を見合わせた。
幼なじみの三人は、それだけで考えが分かるほどに意志疎通ができている。
「分かりました。
行ってきますよ」
赤い髪を短く切ってある少女はフレア。
炎の魔術の使い手だ。
フレアはさっそく歩きだす。
「フレア、待ってよ」
緑の髪をポニーテールにしている少女が声をかける。
彼女はウィン。風の魔術を得意としている。
「ウィン、アクア、僕だけで大丈夫だ。
村を守るために二人は残らないと、また盗賊が来るかもしれないし、それにアクアは、植物相手は辛いだろ?」
アクアは水の魔術を得意とする。氷も使えるが、この地方は比較的寒く、冬には毎年積雪があり、樹氷が見られる事もある。
有効だとは思えなかった。
「…そうだね。フレア、気を付けて」
「うん。ぱぱっと終わらせて帰ってくるよ」
フレアは西の森に向かって、歩きだした。
村長から切り出された話は、今までにないものだった。
「そうなんじゃ、この村の西の森の、泉に抜ける道に触手を何本も持った巨大な植物が生えてきてのう、そこを通ろうとした村人が、それに襲われたのじゃ。
西の森の一部は子供達の遊び場で目あるし、奥の方はいい狩場じゃ、皆が困っておる。
そこで、魔術の達者なそなたらにその植物を伐採してほしいのじゃ」
フレア、アクア、ウィンの3人は、顔を見合わせた。
幼なじみの三人は、それだけで考えが分かるほどに意志疎通ができている。
「分かりました。
行ってきますよ」
赤い髪を短く切ってある少女はフレア。
炎の魔術の使い手だ。
フレアはさっそく歩きだす。
「フレア、待ってよ」
緑の髪をポニーテールにしている少女が声をかける。
彼女はウィン。風の魔術を得意としている。
「ウィン、アクア、僕だけで大丈夫だ。
村を守るために二人は残らないと、また盗賊が来るかもしれないし、それにアクアは、植物相手は辛いだろ?」
アクアは水の魔術を得意とする。氷も使えるが、この地方は比較的寒く、冬には毎年積雪があり、樹氷が見られる事もある。
有効だとは思えなかった。
「…そうだね。フレア、気を付けて」
「うん。ぱぱっと終わらせて帰ってくるよ」
フレアは西の森に向かって、歩きだした。

