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触手回廊
第5章 村長②
アクアは地を蹴る。
再び開いた距離は6メートルほど。その距離を一気に詰めようと、跳躍する。
新たに召喚された男性型の悪魔は、その目を見開いた。

ギンッ

その目を見たとたん、身体が熱くなった。

(魅了…じゃない?)

悪魔の目は、視野に収められただけで効果のある魔眼だった。
身体に魔力を巡らせてレジストを試みたが、効果を押さえきれない。
メイスに裂いている魔力を使っても、こちらが増やした量以上にあちらの増やす量が多かった。

「死なない程度に好きにしていいですよ、インキュバス」

インキュバスの漆黒の腕が、アクアに伸びる。

「あ……今はダメだよ」

困惑しながらも手を出したが、人の力と悪魔の力では勝負にならない。
服を剥ぎ取られる時も、すんなりと許容してしまう。インキュバスはアクアの股を開かせ、挿入を開始する。
村長はもはや抵抗すらしないアクアを一瞥し、触手にアクアを拘束するように指示したのち、今もどこかで快感に溺れているだろう二人を探しに行った。
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