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触手回廊
第1章 触手退治
「な!?」

焼き払った筈の触手が、両足首にそれぞれ巻き付いていた。
見ると、触手は足元から生えていて、チューリップの根元で二本の触手が地中に潜っていた。
フレアは焼き払おうとしたが、なぜか火炎が出ない。

「うぐぁっ」

足元に気を取られているうちに、触手がさらに増えて殺到した。
フレアの身体を打ちのめし、服をボロボロに引き裂いてボロ布同然にしてしまう。
いつの間にか両手首や首、腰、太もも、二の腕にも触手が巻き付いていて、フレアは身体を大の字にした状態で、自由を完璧に奪われてしまった。

「うぅ…くっ…」

魔術が使えないのではなく、魔力を吸い取られていることに気付いたが、時すでに遅し。
次第に身体に力が入らなくなり、フレアの身体は宙に浮く。
さらに数本の触手がフレアの身体に触り、一本が口に入り込んでくる。

「ん!んぐ、ぐ、かはっ、んぐ、んん」

触手は喉の奥まで入り込み、何か冷たい液体を分泌している。
触手はフレアの首や脇、太ももの裏などを撫で、さらに触手の先端が十字に切れて開き、両方の乳首に吸い付いてた。
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