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秘めた想い同士
第6章 下着
うん?

足音がする。

えーと。プリント。プリント。筆箱。筆箱。
勉強していたふりをしなくちゃ。


そして、足音はこの教室に入ってきた。

だれが来たのかな?
ふとそちらを見る。

伊藤さんと木村さんだ。この木村さんもクラスでは目立たないおとなしい子だ。

ま、その子たちと私は話すほど知ってる訳じゃないので、チラ見した程度で、また、プリントに目をやった。

しかし、2人はぼそぼそと話をして、いっこうに帰ろうとしなかった。



すると木村さんが意外な行動に出た。

木村さんが私に近付いてきて、こう言った。

「みお君」

私は顔を上げた。
うん?何だろう。

「みお君って好きな子とかいるの?伊藤さんの事どう思う?」


向こうでは伊藤さんが
「もう。やめてよ」
と困惑した顔をしている。

「あ、みお君。気にしないでね」

「もぉう。行くよ」
伊藤さんは教室から出ていった。

「あ、待って。待って」
と木村さんは伊藤さんの後を追うよいに教室から出ていった。

うん?
なんだったんだろう?
でも今の流れから考えてみると同時に普通に考えてみても

えっ

伊藤さんは私の事を好きなのかな?
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