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秘めた想い同士
第7章 伊藤さんと
「あのね。とても言いづらい事なんだけど…」

「うん?どうしたの?」

そして、伊藤さんは決心したかのように顔を上げて言った。

「みお君って、私の体操着や水着を着た事あるでしょ?」


ひぇぇぇー。


「えっ」

「実は見ちゃったの」
「初めは体操着を着ていたみお君を」
「そして、最近は水着でしょ」

「え。それは。あの~」

「でもね。みお君。違うの。よく聞いて」
「逆にみお君。私を変な女だと思わないで」

「はぁ?」

「実は、私。みお君が着た後の体操着やハーパンを着るのが好きなの」

「…」

「だけど、私。今の水着はそれ以上に…。なんかみお君を感じるというか…」
「だから…」

「だから?」

「わざとみお君に水着を着てもらうために…」

「わざと学校に置いてった?」

「うん」
「やっぱり変だよね。私」

「ううん。そんな事ないよ」
あれ?どっちが変なんだぁ?
「だって、僕も伊藤さんのスクール水着を着て、伊藤さんを感じてたもん。本当だよ」
「だから、今の話を聞いてうれしいもん。本当だよ」

「本当に本当?」

「うん。本当」

「みお君。ありがとう」
「みお君。大好き」

ポリポリ

「だから、みお君…」
「普段からもっとみお君を感じていたいの」

「え?どうやって?」

「あのね。私。思ったの。体操着やハーパンより直接肌が接した水着の方がよりみお君を感じたの」

「それで」

「だから、みお君さぁ」

「うん」

「明日、これを履いてきて」

「うん?」

と、伊藤さんは小さな袋を私に手渡した。
そして、袋の中を見た。
女性用の“パンツ”が1枚入っていた。

「明日はそのパンツを履いてきてね」
「そして、放課後に私のいつものバッグに入れておいてね」

「じゃあ、パンツを脱いだ僕はどうなるの?」

「大丈夫。そのバッグの中に次のパンツを入れておくから」
「でも、誰かがいて交換できそうもなかったら無理しないでね」

「うん。わかった」

「やったぁ」
「みお君。好きよ。Chu」
と、伊藤さんは私のほっぺにキスをした。
「じゃあ。明日ね。よろしくねぇ。ばいばい」

「うん。ばいばい」

パンツが入った小さな袋を片手に持った私。
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