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親友が襲われまして・・・・
第8章 何色の日々
拓也はロッカールームに入ると、並ぶロッカーを次々開けだした。
錆を含んだロッカーの扉は、ロッカールームの扉と同じくらい、大きく開閉音がなる。
ロッカーの中で息を潜める美恵は顔に冷や汗を垂れ流す。
開くな、開くなと、内側からロッカーの扉を音が響かない程度に押さえる。
しかし、次の瞬間、無惨にもその願いは破られた。
ギギギ、と音がなり、光が差しこんでいた。
美恵は普段見られない怯えた顔で、そこに立つ人影を見つめた。
彼女の目が丸くなる。