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親友が襲われまして・・・・
第8章 何色の日々
ここは、ロッカールーム前の掃除道具入れ。
拓也が入っていったのは、紛れもないロッカールーム。
美恵が隠れていたのは、掃除道具入れ用のロッカー。
彼女を見つける為にその扉を開いたのは、紛れもない豊。
慌てて、しかし平静を装ってその数十秒後にロッカールームから出てきた拓也は、深いため息を吐いた。
「僕の負け、か」
「そのとおり。約束だ。これから先」
豊はぎゅっと美恵を引き寄せた。
「美恵には近づくな」
力強く放たれたその言葉。
無意識のうちに、美恵の顔が少しだけ、少しだけ赤くなった。
それに気がついたのは拓也だけだったが。
拓也はふぅ、と息を吐き、「わかったよ」と言った。
そして、授業予鈴が鳴った。
「早く帰らないとだめだよ?」
「・・・・嫌だな」
「・・・・は?」
美恵は豊を見上げながら首をかしげた。
「おまけで・・・・五時限目はサボってもいいよな?」
拓也に向けて言う。
彼は無言で、笑いながら頷いた。
「ここなら誰にもばれないね」
「そうか・・・・よし、入れ美恵」
腕をがしりと捕まれ、強引に元入っていた掃除入れ用ロッカーに引き込まれる。
「は?え、ちょっ」
「たまには狭いところでも、な」
「やめっ・・・あっ………」
その二人の声を背にして、拓也は去っていく。
「ゲームオーバーか」
ポツリと呟いた。
拓也が入っていったのは、紛れもないロッカールーム。
美恵が隠れていたのは、掃除道具入れ用のロッカー。
彼女を見つける為にその扉を開いたのは、紛れもない豊。
慌てて、しかし平静を装ってその数十秒後にロッカールームから出てきた拓也は、深いため息を吐いた。
「僕の負け、か」
「そのとおり。約束だ。これから先」
豊はぎゅっと美恵を引き寄せた。
「美恵には近づくな」
力強く放たれたその言葉。
無意識のうちに、美恵の顔が少しだけ、少しだけ赤くなった。
それに気がついたのは拓也だけだったが。
拓也はふぅ、と息を吐き、「わかったよ」と言った。
そして、授業予鈴が鳴った。
「早く帰らないとだめだよ?」
「・・・・嫌だな」
「・・・・は?」
美恵は豊を見上げながら首をかしげた。
「おまけで・・・・五時限目はサボってもいいよな?」
拓也に向けて言う。
彼は無言で、笑いながら頷いた。
「ここなら誰にもばれないね」
「そうか・・・・よし、入れ美恵」
腕をがしりと捕まれ、強引に元入っていた掃除入れ用ロッカーに引き込まれる。
「は?え、ちょっ」
「たまには狭いところでも、な」
「やめっ・・・あっ………」
その二人の声を背にして、拓也は去っていく。
「ゲームオーバーか」
ポツリと呟いた。