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親友が襲われまして・・・・
第6章 弱点
美恵は二人から視線を外さず、ゆっくりと後退。

がたん、と小さく机がずれる。


「逃げる必要はないよ。ちゃんと、気持ちよくさせるから」

「・・・・・」


直線距離で美恵のいる場所から後ろのドアまで約7メートル。

前には狼が二匹。後ろには障害物(机・椅子)。
その道は長い。
しかも両手が満足に使えないハンデ付き。





その様子を見る豊は不機嫌だった。

美恵には興味がある。もっといろんな顔がみたい。反応がみたい。俺の所有物だ。俺の物だ。それ以上でもそれ以下でもない。

なのに、何故。

他の男と口づけしただけで、
他の男に胸を触られただけで、
他の男に素顔を知られただけで、

こんなに虚しさを感じてしまう?
こんなに苛ついてしまう?


まぁ、いい。
今から鬱憤全てをこの女にはきだしてやる。
・・・今日は腰が痛くて眠れないかもな。
いや、もう寝させてやらない。


そう、それでいい。


豊は落ち着き、彼女を睨み付けるのだ。
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