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親友が襲われまして・・・・
第6章 弱点
「驚いた・・・・予想していたより美人で、可愛いんだね」

目の前でそう不敵に笑う拓也には力で勝てない。


「何が不純異性交友、だよ・・・ハァ・・・自分もしてんじゃないか」

「この状況なら言われても仕方ないか。・・・ま、伊修院の気持ちを理解しないわけもいかないからね」


腕は彼にがっしり掴まれ、美恵の首筋に彼は唇を近づけた。

「乱暴な抱き方だね。赤い斑点がそれを物語っているよ」


美恵は何の気もなくドアのほうを見て、絶句した。



静かにそこに立っていた。
ただ、二人を睨みながら。
美恵と目が合うと、見たことのないような冷たい笑み。
背筋が凍った。

その視線を追った拓也は、彼を見て笑う。


「やぁ、伊修院。ちょっと彼女に生徒会の仕事を手伝って貰ってただけだから」


教室にピリピリとした雰囲気が流れ出す。


「・・・そうか。悪いがお前に用はない。俺はそこの女に用がある」

「僕こそ申し訳ないけど、まだ彼女に手伝って貰わないと」

男二人の狂気に満ちた瞳を見て、美恵は逃げたくなった。

喧嘩なら臆することはないが、この二人を相手にするのはたちが悪い。


「・・・・・」

ブレザーが腕にまとわりつき、手は使えない。
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