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親友が襲われまして・・・・
第7章 犠牲
「あ・・・・お帰り、美恵。どうしたの?そんな顔して・・・・・」


覗き窓からみて、美恵の姿を確認した遙は、玄関から顔を出した。


「・・・・野暮用で・・・・・・」


「・・・・そう。ほら、もう寝よ?学校休むつもり?」




『うん。そうだよ。ずっと遙と遊びたいな。』

『子供の頃みたいに、ずっと遊んでいたいな。』



そう言って欲しかった。



美恵は廊下を歩きながら、下を向いた。


「ごめん、行かなきゃいけない」


・・・・仕方ないじゃん。だって美恵は普通のことを言っているのに。
友達と遊びたいから休む、なんてできるわけないのに。
彼女だって人間で、私の我が儘に付き合ってくれるのは、当たり前じゃない。


なのに・・・・・


「彼氏に会いたいの?」


なんて言わないでよ。


美恵の表情は変わらないけど、私にはわかった。

わかっているのに。


「さっきもそうでしょ?ね・・・夜遊びって気持ちいい?」

やめろ。やめろ。口動くな。


「相手は伊修院くんだよね。ふーん………気持ちいいのは当然だよね」




馬鹿。私なんて大嫌いだ。



「・・・・私がレイプされたのに、関係しているんでしょ?」


お願い、美恵。

そんな顔しないで。

そんな顔で私を見ないで。
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